5000GT


はじめに



みんな大好き5000GTがデュエプレで実装されますね。

5000GTと言えば墓地ソース。墓地ソースと言えば5000GT。

ということでこれらが登場した2013年頃の墓地ソース及び5000GTの活躍を振り返って行きましょう。

ちなみに実装日である本日は紙で5000GTが実装された日、すなわち誕生日です。

シューゲイザーの時と同様当時僕は使ってた側ではなく対抗してた側なので浅いところもあります。

レシピは当時フリーに付き合ってくれた方の影響を強く受けていたり地域差もあったりするのでご了承を。

それでは早速やって行きましょう。


墓地ソースというデッキについて



墓地ソースというデッキは、墓地肥やしカード等の足回りはすでにほとんど揃っていたのですが、クロスファイアと5000GTの登場によって成立したデッキです。
クロスファイア

墓地ソースという言葉の語源は調べてもよくわからなかったのですが、それまでの墓地利用デッキが特定のカードを墓地に落としてコンボ気味に活用するデッキが主だったのに対して、このデッキは質より量の墓地肥やしが主に切り替わったように思えます。

墓地の枚数に応じてコストが減る5000GTや墓地をさながら手札のように扱えるモールスは正に墓地が増えれば増えるほど強く、墓地をリソースとして活用していると思うのでそれが語源かなーなんて勝手に思ってます。
モールス
5000GT



一口に墓地ソースと言ってもこの年だけでいくつかの墓地ソースが開発されており、大きく分けて二つのタイプがあります。

中速ビート型とコンボ型です。

どちらも基盤は大体似たようなカードで構成されていて、枚数は適当ですが大体基盤はこんな感じだったと思います。
DeckImage_20230525120644

でまぁ残りの枠をどう使うかで戦略が変わるんですがゴールとしては結局クロスファイアや5000GTの着地から相手を詰め切るって形ですね。


中速ビート型



恐らく多くの型が想像する墓地ソースと言えばこのタイプでしょう。
DeckImage_20230525024317

さっきの基盤にガネーシャとかキューブリックとかが入った感じです。
ガネーシャ
キューブリック

皆さんが想像する通り墓地肥やしたりガネーシャでビートしてクロスファイアや5000GTで詰め切るって感じですね。

とまぁ簡単に言ったんですけどこれが結構難しい。

というのもシューゲイザーみたいな明確なワンショットプランがあるわけでもなければラムダビートほどシステマティックに動けるわけでもないのでプレイやフィニッシュが結構難しい上にアツトみたいな手札交換カードも多く取捨選択がとにかく多いデッキだと思います。

例えばアツト→フェイト→ホネンビーの4tクロスファイア着地を狙うプランであればガネーシャは出せませんし、その逆も然りです。

そのせいかシューゲイザーとかの他のメタデッキは小学生でも使ってる子がいたんですけど墓地ソースを使ってる小学生はほとんど見たことがなかったです。

当時のカードプールの都合上シンカイタイフーンみたいなブロッカーも搭載せざるを得なかったので直感的なプレイが難しかったり、実際コントロールチックなプレイをしてたこともあったので難しかったのでしょうね。

そしてこの型はクロスファイア2ndが登場することで完成形を迎えます。

DeckImage_20230525032337
初手ドロー+スクランブルタイフーンのドローを合わせることでクロスファイア2ndのグラビティ0の条件である6枚ドローを達成しつつ、墓地を肥やすことで同時にクロスファイアの着地も狙えるというコンボで一気に打点を生成できるこのデッキは一時シューゲイザーに後れを取っていた墓地ソースを復権させるまでに至りました。
クロスファイア2nd
スクランブルタイフーン

この型が完成してしばらくは墓地ソースはこの型が主流だったと思います。

ちなみに墓地ソース、レシピ見るとわかるんですが、実はメルゲループのパーツがすべてそろっています。

メルゲが殿堂入りしているのでたまにしかありませんがループし始めることも多々ありました。

初期型だとパーツ拾えるくらいなんですけどクロスファイア2ndが出てからはそれを出せるのでキューブリックが殿堂入りするまではたまに結構ループしてましたね。

※一応メルゲループの解説

場にアクアメルゲがいて、墓地にクリーチャーが6体以上おり、マナに水マナが3枚以上あると、可能な無限ループです。
アクアメルゲ
モールス
キューブリック

手順
1.アクアメルゲが場にいる状態でモールスをグラビティ0で出します。

2.メルゲの効果でキューブリックを捨て、カードを一枚引きます。キューブリックの効果で場のモールスを手札に戻します。

3.モールスの効果でキューブリックを手札に戻します。すると最初に戻ります。無限にこれを繰り返すと無限にカードを引けます。

デュエプレだとそれぞれナーフされてたり、存在しないので不可能です。


コンボ型




知名度が高そうなビート型に対してあまり知名度が高くなさそうなのがコンボ型ですね。

実際あんまり見ませんでしたが、最初に流行ったのはこの型みたいです。

コンボ型にも種類があり、最初に紹介するのがヒラメキドルル。発売直後のCS優勝レシピを乗せた記事が残ってたのでそのまま貼ります。

1位:青黒赤5000GT@きゃらうぇいさん
1【アクア・メルゲ】
4【シンカイタイフーン】
3【フェイト・カーペンター】
4【ヒラメキ・プログラム】

2【学校男】
4【埋葬の守護者ドルル・フィン】
4【白骨の守護者ホネンビー】
4【盗掘人形モールス】

4【暴走龍 5000GT】
4【百万超邪 クロスファイア】
2【禍々しき取引 パルサー】


使い方としてはドルルフィン出してそれにヒラメキプログラムを打ちます。

するとドルルフィンの破壊時効果で5枚墓地が増えます。それに加えてヒラメキプログラムの効果でホネンビーが出てくるのでその効果で3枚墓地を増やした後に墓地回収を行い、合計7枚も一気に墓地が肥やせるといった算段です。

ホネンビーでクロスファイアを回収できればそのまま出せるでしょうし次のターンあたりには5000GTを出せるでしょう。

この型は僕が本格的に大会に参加していた時期にはすでに下火になっていました。

戦ったこともあるので全くいなかったわけではないんですがやはりコンボということで安定感に難があり、決まれば強いみたいな感じでした。

ドルル
ホネンビー
ヒラメキ
次に紹介するコンボ型はメーテル墓地ソース。

メーテルが場にいる状態でスクランブルタイフーンを打つことで爆発的な墓地肥やしと大量の手札交換を実現します。

やることは結局クロスファイア&クロスファイア2ndですね。

メーテル
スクランブルタイフーン
日本一決定戦で使用されたレシピが残っていたのでこちらをご覧ください。
DeckImage_20230525052323




正直このデッキはうちの地元だとあまり見ませんでしたね。唯一小学生が使っているのを見たことがある墓地ソースです。
メーテルを出したターンはそのまま相手に返さないといけないので盤面処理が苦手なデッキが多いなどの環境読みが必要だと思います。

ただ勿論コンボが決まればもちろん強力で、普通にスクランブルタイフーンを打つよりも墓地が肥やせて多く枚数を引けるので、クロスファイア&クロスファイア2ndの同時出しが出来る確率も上がります。

このレシピの場合5000GTやクロスファイアの枠を削ってエクストラホールなどのメタカードが入っていますが、それを可能にしているのもこの大量のドローなのだと思います。

キューブリックで複数処理が出来る確率が上がるのも大きいですね。



その他のメタカード等



墓地ソースは枠が結構カツカツなのでメタカードは採用されてもそこまで大量には採用されなかったのですが、メタカードも当然入っています。

日本一決定戦で使用されたレシピに入っているタイムトリッパーやエクストラホールはその一例ですね。

その中でも採用率の高かったのが学校男やキクチですね。

学校男
キクチ
学校男は早期で出されるとキツイ5000GT等のカードを除去するため、キクチはキューブの踏み倒しやシューゲイザー等マナ加速するデッキ全般対策ですね。

たまに解体人形ジェニーなんかも入っていましたが、やはりメタカードによる妨害というよりは自分の動きの押し付けがメインのデッキでしたね。

今あげたメタカードの中で3種類以上が採用されるのはまれだと思います。

それ以上採用すると自分の動きに支障が出ると思います。



5000GTというカードについて




この5000GTというカードは墓地ソースの切り札であり、現代デュエマでも墓地ソースで使われています。(化け物)

なので墓地ソースの活躍=5000GTの活躍みたいな側面もあるのですが、2013年当時は他のデッキも大きく強化しました。

それがミステリーキューブです。
ミステリーキューブ

このデッキには墓地肥やしの機構は搭載されていないのですが、踏み倒しや素だし前提で採用されていました。

5000GTが出れば速攻はほぼ詰みますし、超次元を主体としたデッキも大打撃を受けます。

5000GTを使う側の墓地ソースでも早期に踏み倒されるとクリーチャーによる墓地肥やしが行えないのが厄介だと思います。

また、ナンバーナインと合わせると相手のシールドトリガーをほぼ封じることができる点も強かったですね。

というのもシールドトリガークリーチャーはほぼパワーが5000以下なので5000以下の召喚を封じることは実質クリーチャーのシールドトリガーを封じることになります。

それまでクリーチャーのトリガーを封じるカードは禁止であったり絶妙に使いにくかったりしたのでその点において画期的だったと言えます。

後これも語っておきたいですけどとにかく高いカードでした。

買おうとする気すら起きなかったので正確な値段は覚えてないですけど最低でも3000円は超えていたと思います。

墓地ソースの製作難易度を上げると共にキューブの札束デッキ化を決定的にしましたね。


デュエプレではどう使われるか


ここまで紹介してきた墓地ソースですが、デュエプレではテスタやアリス等の足回りの強化が著しい代わりにキューブリックがナーフされ、モールスが実装されないなど中々評価が難しいところです。
青いテスタ
不埒なアリス
まぁ現状はガネージャ軸が丸いでしょうね。

モールスがいなくて黒マナの確保が厳しくてますます赤青軸向きだと思います。

スクランブルタイフーンはクロスファイア2ndが未実装なので威力半減ですし、それにともなってメーテル軸も組む意義が薄いかなーと思います。

メーテル単体採用はアリな気がしますが。

ヒラメキドルル型もヒラメキプログラムがコスト5にナーフされてて流石に重いかと・・・

現状は運営のデザイナーズ通りに組んだ方が強いと思います。


見出し8



デュエプレもついにここまで来たかと。

2013年当時デュエルロードで熱い戦いを繰り広げた記憶がよみがえります。

シューゲイザーの記事でもそうだったのですが、当時はCSが無くてレシピを保存する文化も薄かったのでレシピって中々残らないんですよね~

時間の流れって恐ろしい。

地域差とかもありますしシンプルに僕の墓地ソへの理解が浅い部分も大きいので
ご指摘やご意見があればコメントやTwitter等で言っていただければ幸いです。

E3の王者5000GTの活躍はどうなるのか、楽しんでいきましょう。